シンガポールインターン奮闘記

10か月の北京大学交換留学を終えた後、シンガポールの日系飲食業界で2か月のインターンをしています。中国と比較して気づいた面白いことが多々あり、こちらに来てからブログを書く時間もでき、海外生活最後の二か月を文字で記録しておきたいという思いもあったことから、突然ブログを始めました!

"赤道直下の避暑地" シンガポール

 

シンガポールって死ぬほど暑いんじゃないの?大丈夫?生きてる?

 

たくさんの友人から心配されたし、私も来る前はそれを恐れていた。赤道直下に位置する常夏の国。四季がはっきりしている日本の東京育ちで、東京よりもさらに四季がはっきりしている北京からやってきた私には、さぞかし耐え難いのだろうと。

 

シンガポールは熱帯モンスーン気候に属していて、10月〜3月の雨季と4月〜9月の乾季に分かれている。雨季は雨が多いため気温が下がりそこそこ涼しいが、現在7月は乾季の真っ只中。雨が少なく空気が乾燥していて、日差しも強い。

実際シンガポールの雨温図をチェックしてみると、月平均気温のグラフは30度近くでほぼ水平を保っていて、破壊力抜群である。

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図表:世界の天気&服装ナビ|地球の歩き方

ところが一週間暮らしてみると、それは杞憂だったことに気づく。

 

東京・北京、そしてここに来る前に毎日汗だくになりながら旅をした海南島・深圳・広州に比べると、シンガポール、な〜んだか暑くない。もしくは、暑く感じない。

 

ちなみに、シンガポール・東京・北京・広州の今日7月16日のお昼の天気と、今後三日の天気はこんな感じである。このようにシンガポールだけが劇的に暑いということはない。

 

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ではなぜシンガポールは同様に暑くても他の都市ほど暑くないのか?

 

海沿いの都市であるところから涼しい潮風が吹くこと、乾季でもほぼ毎日降るスコールのおかげで気温が下がることも原因としてあるだろうけど、

私が最も感動したのは暑く感じさせない工夫がなされた都市計画にあった。

 

シンガポール政府は60年代からリー・クアンユー首相の元"The Garden City"をスローガンとして掲げ、ニュージーランドから緑化の専門家を呼び寄せたり、リー首相自ら植樹キャンペーンを始めたりするなど、建国以来一貫して緑化政策に力を入れてきた。その結果、現在シンガポールの都市公園は合計約33か所、約1650ヘクタールに、自然保護区は約2900ヘクタールに及ぶ。道路の間や両脇、さらには歩道橋の外側など、街のいたるところに植樹がしてある。

最近政府は新しく"The City in a Garden"という新しいヴィジョンのもと、都市空間だけでなく都市周辺部の緑化をさらに進める方針を打ち出した。「庭園の中の都市」って...シンガポールどうなっていくのか楽しみですね!

 

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"ガーデンズバイザベイ"は近代的な高層ビルと緑が巧みに融合されていて、"The Garden City"のコンセプトを代表する観光スポット。

 

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三枚目の右側、歩道橋の外側が緑で覆われているのがお分りいただけるでしょうか?

 

建国当初から緑化を一貫して進めてきた背景には、200万の人口を抱えた小島を発展させるためには外資や観光客をひきつけなければならない、そこで緑化を進めて外国人が安心して訪問しビジネスや観光ができる国を作ろう、という目的があったそう。

 

緑に加えて、シンガポールは屋外でも屋根が多いのが特徴。だから暑い日に外を歩いていても緑や屋根のおかげでそれほど不快に感じることはなく、日差しも遮ることができるのです。万が一外出先でスコールが降った時も、あちこちにある木々や屋根の下で雨宿りができる。暑さも雨も防げるなんて、一石二鳥!

 

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矢印の歩道橋とスーパー、どちらも屋根が付いている。

 

工夫を凝らした都市計画のおかげで、常夏の国ながらも快適に過ごせるシンガポールは、まさに赤道直下の避暑地

東京の残暑に参っている人にこそ、訪れて実際に体験してほしい!

 

ちなみにさっきの天気予報で、東京の体感温度は39.3度と出ていました...東京の皆さん熱中症には気をつけてお過ごしください。

シンガポールの都市建設については、緑化政策の他にも面白いテーマがいろいろあるので後々また深堀していきたいと思います!それではまた〜!

 

 

華人シンガポーリアンの摩訶不思議な苗字

私が今の家にホームステイすることになったのには紆余曲折があった。

 

もともと住む予定だった会社の寮が満員だというので、部屋を探すことになった。異国の地で突然住むところがなくなったのは不安ではあったが、地元の人と一緒に生活するのもいい機会!!と考え、春から大学生になり一人暮らしを始める高校生のようなフレッシュな心持ちで部屋を探した。笑 シンガポールのレンタル物件を扱うGumtreeというサイトで、立地と値段を基準に探したところ

・4人部屋が5部屋、バス・トイレが2部屋の大型フラットでルームシェア

・4人家族の自宅の一部屋に居候

の二つに絞られた。一つ目の選択肢は、朝バス・トイレの争奪戦が起こる図が想像できたので、二つ目に決めたのだった。

(留学・仕事などでシンガポールで物件を探したい人は、Gumtree、かなりオススメです。物件情報が写真付きで詳しく載っている上、家主にWhat's appで直接連絡することができるようになっています。)

 

ホストファミリーは夫婦、中学生と高校生の二人娘の四人家族、広東省にルーツを持つ華人である。お父さんは中国語で教育を受けたらしくもっぱら中国語を話し、お母さんと娘二人はどちらも話す。お母さんは外で朝から晩まで働きながら家事もこなし、さらには娘二人の勉学に励むよう叱咤激励するようなスーパーウーマンだ。その様子は、娘二人に厳格な教育を施し、多芸に秀でた才女に育てあげたTiger Mother、Amy Chuaを彷彿とさせる...!

 

ここで本題に入るとしよう。私のホストファミリーの苗字はTeoという。

テオ...?漢字だとどれに当たるんだろう...?

 

 

調べてみると、Teoは张(Zhang)の広東語の読み方だそうです。実際その家族の奥さんは広東華人なのでほぼ間違い無いでしょう。ZhangがどうやったらTeoになるんだろう。摩訶不思議です。

ちなみにZhangとマンダリンの苗字を名乗っているシンガポーリアンもいるのですが、移民何世代目かの違いが変化の有無に出ているのかもしれませんね。

 

他に聞いたことのある見る苗字としては、Lee、Ng、Lim、Choiなどがありますが...

 

Lee: 李。初代シンガポール大統領李光耀も、広東語読みだと Lee Kuan Yewですが、マンダリンだとLi Guang Yaoです。日本だとリークアンユーと広東語読みで習っているんですね。

Ng: 黄。福建省の方言である閩南語か、広東省潮州の方言。NGってなにがNGなのよと思いますが、マンダリンで言う黄(Huang)でした。

Lim: 林。閩南語潮州方言、または客家語。マンダリンではLinと読むので、ほとんど同じ。

Choi: 蔡。広東語で、香港人でもチラチラ見かける苗字。マンダリンだとCaiと読む。ちなみに閩南語か潮州方言だとタイガーマザーAmy ChuaのChuaになります。

 

なんとも摩訶不思議な変化です。でもよく考えてみると、中国のマンダリン話者にとっては、広東語・閩南語・客家語だけでなく、日本語や韓国朝鮮語も、「摩訶不思議な漢字の読み方」として捉えられているのかもしれません。漢字、奥が深いなー...!

 

華人シンガポーリアンの苗字についてはこちらを参考にしました。上で紹介した他にも、摩訶不思議な苗字がいっぱい紹介されていて面白いので、ぜひご覧ください!

edu.163.com

 

一見中国みたいでやっぱり中国じゃないシンガポール

 こんにちは。中国の北京で交換留学をしていた10か月は書きたい書きたいと思いつつ、ついにブログを立ち上げることはなかったのですが、シンガポールに来て突然書きたくなり、立ち上げました。

こちらに来て今日で三日目、ワーキングホリデーパスを発行したり、居候先のシンガポーリアンファミリーに近所を案内してもらったり、インターン先の社員さんと顔合わせしたり、いろいろなことがだんだん動き出してきたところです。

私は文才もないしだいぶ怠け者だし(繰り返すけど北京にいた10か月間、結局ブログを立ち上げることはなかった)、このブログも正直続く保証はありません!笑 でも、中国にどっぷり浸かってきた直後にシンガポールを見てみるとなかなか面白い発見があり、かつ私がインターンをしている会社さんもとても面白いので、最後の2か月だけ頑張って発信してみようと思います。

 

初めての記事は軽い自己紹介とこれまでの展開とシンガポール到着初日に思ったことについて。

私は東京の大学に通う国際政治専攻の四年生で、去年9月から10か月中国の北京大学で交換留学し、中国語・東アジア国際政治・中国経済を学びました。そのあとシンガポールに来て日系の飲食企業で2か月のインターンを始めました。なんで中国からのシンガポール?っていうのも後々書けたらなと!留学振り返りも兼ねて。

シンガポール初日に思ったのは、シンガポールってぱっと見中国の大都市とそっくりってことです。事前にctrip(海外・国内航空券・新幹線・ホテル・観光スポットのチケットなどの予約ができるスーパー便利な中国版expediaです)で送迎タクシーサービスを予約していたので、チャンギ空港を出てから直接タクシーの運ちゃんと合流、ホームステイ先まで送ってもらいました。中国系アプリなだけに親切に中国語ができる運ちゃんを手配してくれていて、タクシー内でのおしゃべりは100%中国語。車の中から観察してみると街を歩くほとんどの人は中華系、時々インド系・マレー系・欧米系の人もちらほら。この比率、実は北京・上海など中国の大都市とほとんど同じです!笑(中国のこういった大都市は留学生やMNCの職員などで外国人人口が意外と高いのです。ちなみにシンガポールの華人は全人口の75%以上を占めるそう。)タクシーを降りて聞こえてくるアパートの住民の会話は中国語、買い物に行くと店員との会話も中国語、そしてホームステイファミリーのお母様との会話も中国語。シンガポールに行ったら英語を話さなければ...と身構えていただけに、少し驚きました。ちなみにこちらで中国語は華語と呼ばれています。現地の人の中国語は南方アクセントが強く、一語一語はっきり発音され、とっっても可愛く癒されます...♡華人の多くは福建・広東・海南からの移民だそうなので、納得いきますね。

 

もちろん明確な違いはあります。一つ目は道路標識や店の看板が主に英語で書かれていること、二つ目は街が綺麗に整備されていること、そしてlast but not leastは物価が高いことTT  

ちなみに地下鉄駅などでは四つの言語(英語・中国語・マレー語・タミル語)全てが書かれていたりします。あとで調べてみると、国語はマレー語、公用語はこの四つなんですね。

街の綺麗さは世界でも有名ですよね。政府の綿密な都市計画と、厳しい処罰制度の賜物なのでしょう。全てが計画のもとに管理されている感じは、中国の深圳と似た印象を受けました。(深圳も79年の改革開放政策で開発された新しい都市なのできっちり計画されている印象です。同じ広東省だと広州と比べてみると一目瞭然です。)

物価について、チャイナスクエアなどのローカル感あふれるフードコートに行くと、雰囲気も出てくる料理も中国とそっくりですが、お値段はだいたい3倍です。中国だと100円しないおかゆがこちらだと300円弱など。侮るべからず。

思ったより中国みたいだけどやっぱり中国じゃないシンガポール。英語の看板の下で華人住民が中国語でおしゃべりしたり、CBDで華人ビジネスマンたちが英語まじりの中国語でおしゃべりしたりしているのを見ると、なんとも不思議な気分になります。

 

これから二ヶ月、この不思議な国を探検していくのが楽しみ!では第一回目はこの辺で〜